皆さんの施設では虐待は起きていませんか?
介助者はいいと思ってやっている行動や発言は実は虐待になっていることがあります。
そこで今回は高齢者虐待の種類について詳しく書いていきたいと思います。
高齢者虐待の種類
- 身体的虐待
- 心理的虐待
- 性的虐待
- 介護・世話の放棄放任(ネグレクト)
- 経済的虐待
身体的虐待
高齢者の身体に外傷が生じる
又は生じる恐れのある暴行を加えること
例:殴る、蹴る、身体拘束
心理的虐待
高齢者に対する暴言又は拒絶的な対応
その他の高齢者に心理的外傷を与える言動を行うこと
例:怒鳴る、脅す、子ども扱いする、介助の際恐怖感を与える
性的虐待
高齢者にわいせつな行為をすること
高齢者にわいせつな行為をさせること
例:合意のないキス、性行為の強要、性的な話を聞かせる、人前での排泄
介護・世話の放棄放任(ネグレクト)
高齢者を衰弱させるような著しい減食
長時間の放置、養護すべき職務上の義務を怠ること
例:髪や髭、爪が伸び放題、ナースコールを手の届かないところに置く
経済的虐待
高齢者の財産を不当に処分すること
その他高齢者から不当に財産上の利益を得ること
例:金銭の寄付の強要、立場を利用してお金を借りる、日常的に使うお金を不当に制限する
もし虐待を発見したら…
市町村へ通報しましょう。
高齢者虐待防止法により養介護施設従事者等には発見した場合に通報義務があります。
高齢者虐待や不適切なケアを防ぐためには
- チームアプローチの充実化
- ケアの質の向上
- 負担、ストレスと組織風土の改善
他にもあると思いますが未然に防止していくためにはこのような事が挙げられます。
私の施設では最近は接遇にも力を入れており言葉遣い一つで利用者さんに不快な思いをさせないように気を付けている職員も増えてきました。
みなさんも今一度自分の言動を振り返り虐待が起こらない環境づくりをしていって下さいね。